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【誰にも聞けない話】障害・障碍・障がい なんで違う表記なの?

【誰にも聞けない話】障害・障碍・障がい なんで違う表記なの?

2020年に開催を控えた東京パラリンピック。TVや新聞を初めとする様々なメディアで、パラアスリートが活躍している姿や建物のバリアフリー化に関するニュースを目にする機会も増えて来ました。

そんな中、ちょっと気になっている事があります。

障害・障碍・障がいの表記はなぜバラバラ?

障害・障碍・障がい。この表記、皆さんも目にした機会はありませんか?TVのテロップや新聞の見出し、自治体の資料でも表記はバラバラです。気になったので調べてみました。

 

「障碍」から「障害」への移り変わり

漢字の障害と障碍。それぞれ「ショウガイ」と読みますが、意味は違うのでしょうか(‘_’)?

〜障害〜
ものごとの達成や進行のさまたげとなること、また、さまたげとなるもののこと。江戸時代末期頃から用いられた表記。

〜障碍〜
ものごとの発生、持続にあたってさまたげになること。もともとは仏教語で、明治ごろまでは「しょうげ」と読んだ。平安時代末期ごろから用いられた表記で、「悪魔、怨霊などが邪魔すること。さわり。」という意味でも使われていた。

「障碍」の方が古くから使われている表記のようですね。
しかし、1945年内閣告示の当用漢字表(常用漢字表の前身)と、1956年の国語審議会報告「同音の漢字による書きかえ」によって「障害」の表記に一本化されたとのこと。

 

それでも「障害」「障碍」「障がい」の3つを使う理由って?

平成22年「「障害」の表記に関する検討結果について」によれば、

「害」は「公害」、「害悪」、「害虫」の「害」であり、当事者の存在を害であるとする社会の価値観を助長してきた。

「害」には語源的にも人を殺めるという意味があり不適切。

といった「障害」の表記に対する否定的な声が有り、それに対し、各企業や団体はそれぞれの考えのもと表記を変えているとのこと。

各表記ごとに、プラスと捉えられる面、マイナスと捉えられる面の表裏があり、どの表記を正しいものとするかは未定のようですね。

ちなみに「「障害」の表記に関する検討結果について」を制作したのは「障がい者制度改革推進会議」。ひらがな表記なんですね〜。

 

「ポリティカル・コレクトネス」ってなんだろう?

みなさんは「ポリティカル・コレクトネス」という言葉を聞いたことが有るでしょうか?

〜ポリティカル・コレクトネス〜
日本語で政治的に正しい言葉遣いと呼ばれる、政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・障害者・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現を指す。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ポリティカル・コレクトネス

障害・障碍・障がいの表記についての議論は、このポリティカル・コレクトネスの一例として取り上げられる事も多いようです。
様々な意見や考え方がある中で、「正しい」を決める事はとても難しい事かも知れません。
しかしこういった議論が、私たちの生活をより良い方向に導くきっかけの一つになれば良いなと思いながら、本日のブログは終了です。

 

 

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